Blog

ブログ更新情報


2025

1068号室の思い出

さなちゃんから紹介を受けました北川です。まとめ役と言ってもらえるほどのことをできているかは分かりませんが、僕には同期の喧嘩を一発で止める魔法の言葉があります。その言葉とは「仲良くせえや」です。ごくまれに喧嘩もしていないのに間違えてこの言葉を言ってしまい、喧嘩をしていたかのようにしてしまい、かえって変な空気になってしまうこともありますが、たいていの場合はこれを言っておけば事は治まるので、これからもこの魔法の言葉で仲良しな学年にしていこうと思います。


突然ですが、皆さん入院の経験はありますか。僕は不幸ながらも2回の入院を経験しています。さらに、昨年のリーグ戦で負った怪我に長く悩まされてきましたが、その完治を試みようと今年の夏に手術を決意し、人生三度目の入院が決定したのです。今回はその入院期間中に僕が経験したことを書いてみようと思います。


1.違和感

たいていの病院がそうかもしれないですが、今回入院した病院では診療科ごと、つまり神経内科や呼吸器科、循環器科ごとに階が分かれており、自分の症状に当てはまる階の部屋に入れられるという仕組みでした。僕は肘の手術だったので、普通であれば肘ですので当然整形外科の階に入れられるはずです。ところが、いざ案内された病室、1068号室に向かうと、そこは消化器科エリアでした。訳も分からないまま、消化器科エリアでの入院生活をスタートしました。その理由は、後に看護師さんとの会話の中で判明しました。整形外科の部屋が埋まっていて、枠がなかったため例外的に、僕は消化器科エリアにぶちこまれたとのこと。そして少しずつ入院生活に慣れ始めた頃、僕はなんとも表現しがたいような違和感を覚え始めました。消化器科ということも影響しているのでしょうか、周りの患者さん達は皆僕よりもかなりご年配で、ご自身の病気と懸命に闘われているとが一見して分かるような方達ばかりでした。そんな中に、黒く焼けた肌に加え比較的大きな身体をした、どこからどう見ても健康そうな僕は乗りこんだのです。僕は、青空の中の真っ白な雲のように、紛れもなく浮いていたのです。手術当日とその一日、二日後こそ点滴やらチューブやらが色々付いていたためなんとか入院患者らしく装えたのですが、手術前日と包帯や三角巾等が取れた手術後三日以降はどうも入院患者には見えず、お見舞いに来た青年としか言いようがなかったのです。色看護師さんにも、「この階ではなかなか見ないタイプ」と言われてしまいました。僕は本当に、入院患者なのに。


2.言葉の重み

僕は四人部屋に住みついていたのですが、部屋の中では独り言が聞こえることがよくありました。一人の方は毎日のように備え付けのテレビで野球観戦をされていて、「このピッチャーはどうちゃらこうちゃら...ここで振らなどうちゃらこうちゃら...」と言いながら観戦を楽しまれていました。もう一人の方についてなのですが、僕の部屋の中でも特に苦しそうにしておられ、毎晩のように「あかん、もう○ぬ」と嘆かれていました。もしかすると看護師さんなどはよく耳にすることなのかもしれませんが、その言葉を聞いてからというもの、僕はその方のことが心配で心配でなりませんでした。その方はその後症状が良くなり、元気に退院されたので非常に安堵したのですが、その言葉には僕たちが練習後に言うようなものなどに比べはるかに重みがあり、現実味を帯びていました。あの方には言葉の重みを勝手ながら教わり、軽々しく使ってはいけない言葉だと感じました。お元気になられて本当に良かったです。


他にも、シャワー室で開催した脚トレ会やおかず持ち込み大作戦など様々なイベントも経験し、退屈ながらもそれなりに楽しい入院生活になりました。とはいえ夏の最も練習が過酷な時期に参加できず、チームに迷惑をかけた分、差をつけられた分を取り返せるように、新しくなった肘とともに一刻も早く復帰できるように頑張ります。


次は、最近dead_lift_lifeという謎のインスタアカウントを開設してしまうほどデッドリフトに狂うお酒だいすき男、富山君です。


コメント
名前

内容