誇りを胸に
胸に獅子の描かれた濃紺のジャージ、それは昔から変わることなく受け継がれてきた京都大学ラグビー部の伝統あるジャージだ。試合前、ジャージを受け取った瞬間、気持ちが高ぶり体中の血液が一気に沸いてくるような感覚になる。仲間のため、自分のため、闘い、そして勝つんだ、という気持ちになる。
京都大学ラグビー部の部歌に「重きは務めよ」という一節がある。このジャージには多くの想いが詰まっていて、とても重たい。共にフィールドに立つ仲間の想い。フィールドに立つことは出来なかったが、ベンチから応援してくれる互いに切磋琢磨してきた仲間の想い。いつも支えてくれるマネージャーやOBさんたちの想い。これらを背負って僕たちはフィールドに立つ。これらが支えとなり、誇りとなる。
譲れない、負けられない、闘い、そして勝つ。
フィールドに立つ30人が繰り広げる、想いを背負った負けられない者同士の闘いであるラグビーは多くの人に感動を与える。そして、選手たちに、ここでしか得られない大切な精神を与えてくれる。
1897年、京都大学は千二百年以上の歴史を持つ古都に創設されました。爾来、自学自習、独立の精神を礎に多くの優れた人材を輩出してきた京都大学に、1922年ラグビー部が創設されました。
日本ラグビーの起源は1899年に英国人E.B.クラークが指導した慶応大学に端を発しますが、 1910年に京都大学の前身である旧制第三高等学校に第二のラグビーチームが創設され、またクラーク氏も京都大学で教鞭をとるなど、京都大学ラグビー部の歴史は日本のラグビー発展の歴史に大きく寄与してきました。このような歴史と伝統ある京都大学、そして京都大学ラグビー部で皆さんとお会いできたらどんなに素晴らしいことでしょう。
もう彼此三十年前になるでしょうか。私が高校三年の時の11月、インターハイの県予選準決勝で敗れ、家でボーとしている日々が続いていたある日、京都大学ラグビー部から一枚のはがきを貰いました。『我々と一緒にラグビーをやろう』、ただそんな内容でした。でも、その一枚のはがきがその後の私の人生を方向付けたと言っても過言ではありません。
当時は自分の行きたい大学に行って試験を受け、玉砕したら何度でもまた頑張るだけでした。それでも京大が好きで、ラグビーが好きな連中が全国からたくさん集まってきました。
時が流れ、時代が変わり、世相が変わったと言われる今も昔と同じです。京大が好きで、ラグビーに少しでも興味があるなら、ぜひ宇治のグラウンドに足を運んでみてください。素晴らしい仲間たちが君たちを待っています。そして私も皆さんとグラウンドで会える日を楽しみにしています。
2023年度主将の村上敬一朗です。
今年のチームスローガンは、「Assemble」です。
assembleとは、集合する、組み合わせるという意味です。
個性豊かな部員が集結し、一枚岩となって強敵に立ち向かう。また、創部100年の歴史を築いてくださった先輩方と一つになって、ラグビー部の更なる発展に努める。という想いを込めました。
私達は、いわゆるコロナ世代で、多くの制限を受けながらも、ラグビーがしたいという強い想いで集結しました。そんな部員たちで作る最高のチームで、存分にラグビーを楽しみたいと思います。
最後になりますが、関係者の皆様、いつも多大なるご支援、ご声援をありがとうございます。
本年度も京都大学ラグビー部をよろしくお願い致します。
天然芝グラウンド
京大ラグビー部専用のラグビー場、 私たち京大ラグビー部のホームグラウンドです。 毎日の練習はここで行っていて、時には高校生の招待試合などのイベントも開催しています。
2007年の夏にOBさんたちと力を合わせて作り上げました。OBさんのご協力の下、日々部員全員で整備に努めています。
私たち京大ラグビー部の成長に大きな貢献をしてくれる大切なグラウンドです。
人工芝サブグラウンド
2007年、グラウンドの天然芝化と同時に人工芝サブグラウンドも完成しました。 基礎の反復練習等に利用したり、雨で足元が悪い時はサブグラウンドで練習したりします。
翌日の試合会場が人工芝の場合は、人工芝独自の感覚をつかんでおくためにサブグラウンドでスクラム練習等をします。
京都大学丸和運輸機関ラグビーフィールド
京都大学の創立125周年記念事業の一環として、株式会社丸和運輸機関様のご寄附により人工芝および天然芝のグラウンドの整備が決定しました。
人工芝グラウンドは2020年4月(※)、天然芝グラウンドは2021年7月(※)に完成する予定です。
(※)人工芝グラウンド、天然芝グラウンド共に完成いたしました!
トレーニング施設
2020年度のグラウンド整備に当たり、トレーニング施設もより素晴らしいものへと変貌を遂げました。最新の設備が多数備わっており、大人数で同時にトレーニングに取り組むことも可能となりました。体づくりに最高の環境がここにはあります。
クラブハウス
2012年春に竣工したクラブハウスです。 スクリーンとプロジェクターを完備しており、ビデオミーティングに利用します。また練習後ここで試合のビデオなどを観ながらみんなで食事をとることも出来ます。定期戦などではレセプション会場として、相手チームとの交流の場になります。二階部分にはKIURFCの歴史を展示する記念品コーナーが設置される予定です。
旧制三高ラグビー部
1910年
「第三高等学校嶽水会蹴球部」が日本のルーツ校である「慶応義塾體育會蹴球部」に続いて創部。
1911年4月8日
日本最古の定期戦「三高対慶応」戦始まる。(三高0-39慶応、三田)
1919年1月7日
早稲田大学ラグビー蹴球部創部初試合に完封勝利。(三高15-0早稲田、戸塚)
1948年11月21日
旧制三高、全国旧制高校体育大会(インターハイ)に優勝。(三高22-6成蹊)
1950年3月
三高が戦後の学制改革により京都大学に合併される。
1969年10月
三高OBにより、創部60周年を記念して、関西ラグビー発祥の地、下鴨神社糺の森に「第一蹴の地」の石碑が建立される。
京都大学ラグビー部
1922年
「京都帝国大学ラグビー部」創部。
1922年1月10日
初の東大戦が行われる。(京大0-13東大、三高G)
1923年12月30日
初の慶応戦が行われる。(京大0-10慶大、三高G)
1926年から17年間、「全国高專ラグビー大会」を京大ラグビー部が主催又は主管。
1927年度
同志社、東大、慶応、早稲田を破って初の全国制覇。(京大14-11早大、1928年1月7日、神宮競技場)
*27年度、28年度、29年度、3ヵ年連続全国制覇を達成。
1935年9月
カナダ遠征の全日本に、京大からは三島実(FW)、岩前博(HB)、上田成一郎(SO)の3人が参加。全日本6勝1引分。
1960年12月
九州大学との第一回定期戦が行われる。
1966年1月1日
全国大学選手権第2回大会一回戦敗退。 (京大9-25早大、秩父宮)
1969年1月1日
全国大学選手権第5回大会一回戦敗退。 (京大18-27中央大、秩父宮)
1972年1月1日
全国大学選手権第8回大会一回戦敗退。 (京大9-89早稲田、秩父宮)
1973年12月23日
全国大学選手権第10回大会一回戦敗退。 (京大6-71早大、西京極)
1974年12月21日
全国大学選手権第11回大会一回戦敗退。 (京大6-58明大、国立競技場)
1976年6月5日
防衛大と定期戦始まる。(京大4-30防大 防衛大G)
1990年度
藤井 宏ニ(CTB、副将、宇部)が関西大学ラグビーBリーグベスト15に選ばれる。
1999年度
吉田 学(FB、主将、四條畷)が関西大学ラグビーBリーグベスト15に選ばれる。
2002年6月2日
12年ぶりに、近畿国立大学ラグビー大会に優勝。(京大50-24大教大、阪大G)
2006年
クラブ組織として「京都大学ラグビーフットボールクラブ」スタート。
2007年6月
宇治グランドを天然芝グランドに整備。
2008年3月
関西学生選抜チームの香港遠征メンバーに大脇克也(SO、旭丘)が選ばれる。
2008年6月7日
エジンバラ大学との国際交流試合。(京大21-52エジンバラ、宝が池)
2008年度
森田暢謙(CTB、主将、天王寺)が関西大学ラグビーBリーグベスト15に選ばれる。
2010年6月27日
ロンドン大学との国際交流試合。(京大19-61ロンドン、鷹取G)
2011年8月27日
台湾大学との国際交流試合。(京大36-0台湾、宇治G)
2012年3月
宇治グランドにクラブハウス完成。
2018年度
有澤主将のもと関西大学Bリーグで3位の成績を収め、田中祐輝(FL、筑紫丘)が関西大学ラグビーBリーグベスト15に選ばれる。
京大のユニフォーム
カラーはスクールカラーの濃紺。オックスフォード・ブルー
マークは「立てる雄獅子」。ケンブリッジ・ライオン