吉本からの紹介の通り脱臼の手術から生還した宇野です。皆さんご存じの通りこの手術は鋼の肩を手に入れられる(たまーに外れるそうですが、)代償に、思ったよりもはるかにしんどいので、皆さんは脱臼しちゃわないようにできる限り気を付けてください。
今回は、前の冬オフの期間に行ったフィリピン旅行について書こうと思います。
ある秋の日、夏休み部活が忙しくてプライベートを充実させられなかったと感じていた私は、冬オフを最高に充実させたろうと考えました。そこで高校時代の友達二人を誘いヨーロッパ旅行を計画したのですが計画するのが遅すぎて廃案になったため、近場でどこかないかと考えていると直感的に『セブ島』がよさそうだとなり、ついでにマニラを加えて5泊6日でセブとマニラに行こうとなったのです。僕は、正直マニラはあまり期待していなかったのですが、リゾート地であるセブには大きな期待を寄せていました。
そしていざ出発の日になり関空から約4時間半かけてセブ島のマクタン国際空港に到着しました。まず驚いたのは、なんと税関職員がスマホに夢中で一切仕事をしていなかったのです。発展途上国に行くのが初めてだったので、フィリピンについて最初の最初に途上国ショックを受けました。その衝撃もつかの間、配車アプリでタクシーを呼び乗っていると、車線を一切気にしないフィリピンの交通事情を目の当たりにし、免許を取って車を乗り回していた僕でしたがさすがに運転できる気がせず、フィリピン人に畏怖の念を感じざるを得ませんでした。いったいこの国には果たしたちゃんとした教習制度や免許制度があるのでしょうか?交通事情に関してはほかにも、夜中にツアーに行く際乗ったハイエースが、一般道で100キロ以上出して、前に走っているバイクや車を追い抜くのですが何回も対向車にぶつかりかけるタイミングで追い抜くといった命知らずな運転をしていたのです。こんなthe途上国といえる交通事情ですが、よくよく見てみるとどの車のぶつけたあとがないのです。フィリピン人は人種的に運転がうまい種族なのでしょうか?あと、途上国あるあるだと思うのですが電線がハチャメチャです。本当に感電しそうな感じです。多分みんなが盗電しているのだと思います。電気代がどうなっているのだろう?などと考えればきりがありません。さらに、そこは多分貧民街だったのですが、午前2時ぐらいの時間でも、人々は酒が入り非常に盛り上がっており、衝撃的なことになんとちびっ子たちもたむろしていました。これも非常に驚きました。多分夏が熱すぎるからだと思うのですが、こんな状況を見ているとフィリピンが東南アジア諸国の中でも途上国であり続けている理由が分かった気がしてしまいました。期待していた『セブ島』ではなかったですが、いったいこの国はどうなっているのか??と非常に興味をそそられる貴重な時間になりました。
こんなに衝撃的な出来事が多かったフィリピン旅行の中で一番印象に残っている男がいます。彼の名は“ゴンザレス”。彼は配車アプリの運転手でした。セブについて2日目、ショッピングモールに行っていたのでホテルに帰るため我々は配車アプリで車を呼ぶと、彼からよくわからないメッセージが送られてきました。あまり配車アプリのchat機能を使う人はいないのですが、彼は気前のよさそうなメッセージを送ってきたのです。今考えればその時点ですでに彼の人となりの片鱗が見えていたのですが、いざ彼の車に乗るとありえないぐらい話しかけてきました。しかし残念なことに、彼の英語力はフィリピンで話した人の中で著しく低く、また非常になまっていたので、なんとか聞き取れるかどうかのレベルでした。そんな彼は、過去に日本人女性と付き合っていたらしく饒舌に話していたのですが、いきなりガソリンスタンドに入ったため給油するのかと思えばつかの間、なんとトイレに行ってしまったのです。その辺の彼のラフさも非常に魅力的でした。また、おすすめのマッサージ店を聞いたところ、彼の行きつけの店があるらしくそれを紹介してくれたのですが、彼の話やジェスチャーを見るに、もしや?と思ってホテルで調べたところ、案の定彼が勧めてきた店はいかがわしい系のお店だったのです。その後下車した後も、彼はchatで自分のfacebookのアカウントを紹介してくるなど、非常にユーモアあふれる魅力的な彼ですが、facebookを見てみると彼はセブ工科大学卒業のバリバリ理系の人物で、そのギャップのせいもありより印象に残りました。
旅の後半からは、様々なカルチャーショックやゴンザレスとの衝撃的な出会いもあったセブ島をあとにし、我が一行は空路でマニラに向かいました。マニラは治安が悪いといわれているのですが、夜に道端で裸のままくねくねしていたガリガリの女の薬中を見たり、多くの白人のオジさま方がフィリピーナを買春しているのを見たりした以外そんなに治安の悪さを感じませんでした。やはり首都なだけあって一応インフラはしっかりしており、都市としても大きいのでセブ島のようなディープさはあまり感じられませんでした。ちなみになんですが、マニラは観光名所がほとんどないので、これから行こうと計画されている方はそのことを心にとどめておいた方がいいですね。
ということで今までフィリピンの負の衝撃をつらつらと書いてきましたが、その衝撃も自分の価値観を良い方向に高めてくれて、またジンベイザメのすぐそばで泳いだりウミガメやイワシの大群を見に行ったりといった体験や、おいしいフィリピン料理、いろいろな人と交流といった非常に価値のある経験をすることができました。また次に海外旅行に行くときは途上国に行ってカルチャーショックを堪能しようと思います。
次のブログは、帰りのマネ部車で「思ったよりめっちゃ喋るやん!」と思った去年の秋に入部してくれた紗菜ちゃんです!