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2023

敬意をもって

ご紹介に預かりました、米澤です。

まあ付き合ってたら喧嘩の1つや2つ、そんなこともあります。

イエローカード出すには勇気がいりますが、W杯で多くのカードが出ている異常な様子を見るとポケットにかかる手もやや緩くなりそうで怖いものです。そう簡単には出しませんが。


さてさてレフリーは面白いもので、これまでにも小学生のタグラグビーから中学生、高校生、大学生、社会人、外国人と幅広いカテゴリーを担当してきました。大会独自ルールやカテゴリー別のルールがあり、その都度レフリーは控室で必死に確認しているのです。


今回は特殊なカテゴリーについてのエピソードを紹介します。10月の終わり、私は出身地である愛媛県から招集を受け、シニア国体にレフリーとして参加してきました。


皆さんはシニアラグビーの別名「不惑ラグビー」をご存知でしょうか。孔子の論語の一節「四十にして惑わず」の「不惑」を冠したそれは、40歳以上の選手で構成されたラグビーチーム・試合のことを指します。詳しくはYoutubeで検索してもらえば、実際の試合動画が沢山あります。日本発祥の文化だそうで、現在では世界に広まっているようです。


いくつか特徴を挙げていきます。選手たちは、安全にプレーするために年代別にパンツの色が定められています。40代は白、50代は紺、60代は赤、70代は黄、80代は紫、90代以上は金(またの名をゴールデンパンツ)といった具合です。


視覚的に年代が判別できることによって、「自分より上の世代にはタックルをしてはいけない」というルールを適用することが出来るのが、不惑ラグビーの醍醐味なのです。例えば60代は40~60代の選手にタックル可能ですが、70代以上の選手にはタックルしてはいけません。


では、上の世代を止めるにはどうするかというと、「敬意を払ってホールド」することで止めるそうです。ここでポイントなのは大会規則に「敬意を払って」という文言が明記されているということです。

つまり、敬意を持たずにホールドすると反則になるとかならないとか。


そんなシニア大会の小話を2つほど。


1.「助けてくれ」


ラックの中から複数の悲痛な叫びが聞こえました。歳を重ねるにつれ、ラックが上手く形成できず、人が密集して雑踏事故が発生してしまいました。

すぐさま笛を鳴らして試合を止めます。これだけ聞くと生きた心地がしませんが、心配ご無用。

会場には、ドクターや救急救命士が常駐するテントと救急車数台が予め配備されているのです。すぐに駆けつけてもらいます。

また、怪我人を運ぶ時は担架ではなく、救急車にそのまま収容できるよう、ストレッチャーで運ばれていきます。

これは非常に合理的で大学ラグビーでも採用されてもいい気がしますが、色々ハードルがあるのでしょうね。


2.ゴールデンパンツ


先述の通り、世代別にパンツの色が違います。必ずしも若手で構成されたチームが有利というわけではなく、相手チームの選手に上の世代が多ければ多いほど「なんだかやりにくいなぁ」となるわけです。

そのなかでも一際目立つのが80代の紫パンツや90代のゴールデンパンツ。80〜90代の方を要するチームは少なく、貴重な存在です。

紫・ゴールデンパンツの方がボールを持つと自然と花道が作られ、圧倒的なゲインを見せるのです。

文字だと伝わらないですが、この独特な雰囲気を是非とも皆さんにも味わって欲しいものです。


他にも、

「おしゃべりが楽しくなり、戦術を相手チームに話しちゃうおじさま」

「方言が強すぎてブリーフィング時に上手くコミュニケーションを取れなかった岩手県代表」

「毎フェーズ滑り止めとして唾を手につけるおじさま」

などまだまだ小話は尽きませんが、また今度の機会に。


何より、皆さんのエネルギッシュなプレーに圧倒された1日でした。


大学でラグビーを最後にする人も多いと思いますが、歳をとってもまた集まってラグビーをしているかもと思うと今から楽しみでなりません。加えて、将来上のカテゴリーに思い切りタックルをかましそうな同期が何人かいるので、ワクワクしています。絶対にイエローカード出しちゃうゾ!!


次は、ドローン視点を備えているであろう村上キャプテンです。とんでもない視野の広さから繰り出される攻撃で東大戦でも大活躍間違いナシ!!



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