引退の挨拶 2019年度4回生 part2

2020/04/06


奥山 一慶 (会計 経済 FL)

 今年度会計を務めました奥山一慶と申します。会計という立場上、身に染みて感じたことは、OB の皆様から日頃より多大なご支援とご協力を賜っていたことです。厚く御礼申し上げます。これからは私も一 OBとして現役の助けとなるよう支援したいと思います。

 さて、先日の東大戦で長い長い現役生活に終止符を打ち、現在は筋トレや食トレのないオフを満喫しているところです。しかしふと YouTube を開けば花園や大学選手権のハイライトを見ている自分に、改めてラグビーが好きなんだと気づかされています。思えば私がラグビー部に入部したのも結局のところそこに行き着きます。違うスポーツがしてみたいと一度はアメフト部に入部しました。しかしそこで感じたことは、ラグビーがいかに自由なスポーツであるかということでした。ボールを持てば誰もが主役で、そこからは自分次第。相手を吹き飛ばすも良し、華麗なステップでかわ
すのも良し。またディフェンスでは本能のまま何にも縛られずボールを持つ相手と闘う。このような自由さが好きで、やっぱりラグビーがしたいと思いラグビー部への入部を決意しました。

 入部してからのラグビー部での練習は正直、ギャングよりきついやん、と思いましたが、それでもラグビーの自由さを目一杯楽しむことができました。そしてそれは遅れて入部した私を温かく迎え入れてくれた仲間達のおかげでもあります。同期のみんなはもちろんのこと、先輩や後輩のおかげでこんなにも楽しいラグビーをすることができました。本当に感謝しています。今後も何らかの形でラグビーに関わっていきたいと思います。3 年間、ありがとうございました。


音成 兼光 (薬 SH/WTB)

 東大戦をもって小 3 から続けてきたラグビー人生も一区切りついたわけですが、痛くてしんどいラグビーというスポーツをよくここまで続けたなと自分でも思います。それはやはり、ラグビーの理解度が中学・高校・大学と進むにつれてより高まり、面白いと感じていたからこそ続けてきたと思うのですが、そこにはかけがえのない同期の存在も必ずあったと感じています。

 今でも忘れられない 1 回生の頃、試合後のクラブハウスに散乱した道具やごみを付けながら「これは勝てるチームじゃない。俺らが 4 回生の時には勝てるチームにして A リーグに行こう。」と皆で話したあの日、絶対に強くなりたいと思ったし、ならなくてはいけないとも思いました。皆がこの事を覚えているかは分かりませんが、私はしんどい時にいつもこの日を思い出し、頑張る同期に置いて行かれぬよう奮い立たせていました。練習の中だけでなく、2 回生の夏に大きいケガをしてプレーヤーを辞めてしまおうかと考えた時も、なかなかスターティングに選ばれずに悩んでいた時も、一番近くで話を聞いて支えてくれたのは同期でした。私の目標はいつも、そんな同期とスターティングメンバーしてプレーする事であり、同じピッチでプレーできれば嬉しく、認められたいとも思い、ハードな練習に取り組めていたと思います。チームの一員としてプレーしている以上、皆に必要とされたいと思うのは当然ですが、それに対してチームに必要とされていると感じるのはとても難しいことです。リザーブばかりで試合に出してもらえない選手や、B チームにしか選ばれない選手は沢山います。そういった状況にあると、メンバーが発表される度に自分の力量のなさを痛感し、落胆してしまうのですが、慣れとは恐ろしいもので、それが続くとどうせ上がれないからといった考えが浮かんでしまうこともあります。そういう時こそ、頑張っている同期がいれば自分も頑張れるし、その逆もまたそうであるという事を忘れずに、努力し続けて欲しいなと思います。チームに必要なのは才能だけではなく、チームのために仲間のために頑張れる人であり、あとは、自分の目標に向けてどれだけぶれずに進めるかが何事に関しても肝要なのだと思います。

 この 4 年間で、誰よりも頼もしく、尊敬し、困ったときにはいつでも助けてくれた同期を持てたことは私の誇りであり、一生の宝です。ありがとう。


桑田 智史 (工 SO/CTB)

 僕は小学生からラグビーをしてきましたが、この 4 年間が1 番ラグビーに真剣に取り組み、学び続けた時間でした。ラグビーのことをより好きになり、より楽しくプレーできるようになりました。そして何よりも、ラグビー面はもちろん、人間的にも尊敬できる、同期たちの存在が僕をそうさせてくれたと思います。このような文章を書く機会を与えてくださりありがとうございます。僕は後輩たちに向けて、僕が特に 1回生の頃に感じたことを書こうと思います。

 1 回生の頃、大学レベルのコンタクトは激しく、フィットネス面でも遅れを取り、毎日がついていくので精一杯。SO のはずなのに晴れの日でも SH のパスを胸でキャッチしてしまうほどでした。そんな僕ですが、チームに怪我が相次ぎリーグ最終戦の神大戦に 10 番を背負うことに。5-6、1 点ビハインドで迎えたラストプレー、覚えている方もいるとは思いますが、50 フェイズほどピックで持ち込みゴール前まで迫りました。あのシーンは心が震えた、感動したと言ってくださる方もいたのですが、この時僕の心の中では、絶対自分にボールが回ってこないで欲しい、そう本気で思いました。自分に自信が全くなく、ミスすることをただただ恐れ、ボールを呼ぶ声が出せませんでした。結果その一連の攻撃で一度もボールをもらうことなく、試合が終わりました。そんな試合の中でも僕なんかよりもチームの一員、いや中心選手として試合に出ていた同期たち。負けたこともそうですが、同期たちとの力の差、精神面での差を感じ自分の無力さを痛感しました。

 この経験が自分を強くしてくれたと思います。1 日でも早く、胸を張って京大の代表として試合に出たい。それだけでなく、他の同期たちのように頼られる存在になりたい。そして、同じような拮抗した場面がきたら、自分がどうにかしてやると思えるような選手になりたい。そう思うようになり、よりラグビーについて学び、考え、練習するようになりました。そういった思いが実を結んだのか、2 回生からは 10番として出場することができ、3 回生では京大の 10 番
として自信を持ってプレーできるようにまでなりました。4 回生では監督団やチームメイトからチームを引っ張る立場として期待されていると感じ、本当に嬉しく思いました。ですが、今シーズン怪我が相次ぎ、リーグ戦に至っては初戦の 30 分のみしか出場できず、その期待に応えられなかったことは残念で仕方ありません。

 これを読んでくれた後輩たちには、自分の考え方、努力次第でラグビーはどんどん上手くなれること、お互いに高め合い、より高みを目指せる環境がこの京大ラグビー部にはあることを感じて欲しいです。そして、僕は去年の無念を晴らす気持ちで今年のチームに関わっていくと思うので、一緒に高みを目指して頑張りたいです。

 最後になりましたが、監督団はもちろん、チームメイト、OB の皆様、保護者の方々に支えられて 4 年間ラグビーをすることができ、幸せでした。本当にありがとうございました。