部員のリレー日記

インド旅行記

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 理学部2回の荻野晃平です。ルイ君のブログがちょっと面白かったのでがんばりましょう。

 最近はこのご時世で、時間はあるのに遠くへ外出しにくく、そろそろ旅行にでも行って外の世界へ飛び出したくなります。ということで今回は、2月の冬オフに姉と2人でインドを旅した時の話をしようと思います。インドではムンバイ、デリーの2箇所しか回れませんでしたが、どちらも雰囲気が全く異なり、本当に見たことのないカオスで衝撃的な世界が広がっていました。全て話すと長くなるので、ごく一部だけ紹介させていただきます。

 まずはインド人に髪を切ってもらった話です。インドでは道端に床屋さんや耳くそ掘り屋さんがいっぱいありました。なんだか面白そうだから髪を切ってもらうことにしたのですが、値段を聞くとなんと70ルピー、約105円です。大丈夫だろうか、と心配していると、意外に仕事は丁寧でしっかりしています。横をがっつり刈り上げ、全体的にかっこよく仕上がったかなと思ったら、インド人はひたすらもみあげをチョキチョキしており、後ろで見ている姉が爆笑しています。向こうでは普通なのか、もみあげを地面とピシッと平行にされ、松島幸太郎とタラちゃんを合わせたみたいになりました。清潔感があって良いと姉に言われたので、一生懸命切ってくれたインド人に「ダニョワ(ヒンディー語でありがとう)」と言いました。

 この旅で1番のトラブルは、デリーから日本に帰れなくなったことです。ムンバイから寝台列車でデリーに向かい、一通り観光したあと、姉が飛行機の時間の関係で先にデリーを去りました。いかにも発展途上で、戦後の日本の様な荒れた汚い街で1人になり、さらに日本でポケットWiFiのレンタルの受け取りを忘れて来たため携帯も使えないという状況でとても不安でした。なんとか自力で空港に到着したのですが、モニターにぼくの乗るはずの便が表示されていません。聞いてみると、ぼくの便は香港経由だったので、コロナの影響でフライトがキャンセルされていたのです。帰りの飛行機がない、携帯がつかえない、財布には700ルピー(約1050円)しかない、周りに日本人もいない、デリーで本当にひとりぼっちです。数時間、なにもできずに涙目でベンチに座ってました。しかしなんとしても日本に帰らなければいけない予定があったので、泣きながらカウンターのインド人にこの携帯を空港のWiFiに繋げてくれ、とお願いし、泣きながらママに電話しました。この年になってもピンチになるととりあえず母親に相談するんだなぁと思いました。母親のアドバイスでANAのカウンターに行き、なんとか帰れないか交渉することにしました。英語ができないのでかなり苦戦しましたが、さすがにANAの教育を受けたインド人はとても優しく、なんとかデリーから成田の直行便の席を手配してくれたのです。キャンセルされた便と合わせて14万円が飛びました。約3ヶ月分のバイト代ですが、一生忘れない経験だと思うことにします。

 「インドに行くと人生観が180°変わる」とよく言われるのですが、ぼくの場合、常識や固定概念というものが取り払われた気がします。ドアの無い電車、汚いカレーの屋台、地面に座って手でカレーを食べるインド人、無能すぎるインドの格安航空スパイスジェット、牛、大量のスラム、そこに住む小さな子ども達と物乞い、汚くて臭いオールドデリー、衝撃的なものをたくさん見てきました。しかし彼らにとってそれらは普通で、先進国と言われる日本で生まれ育ったぼくが「なんてかわいそうな所に住んでいるんだ」と考えるのは、おかしいことだと感じました。汚いスラムで笑顔でカレーを食べる子どもを見て、日本人にとっての普通や常識しか知らないのはなんて視野の狭いことなんだと痛感したのです。

 まだまだ世界には知らないことばかりなので、せっかく時間のある大学生活、もっと外に出て色んなものを見て、広い感性を養っていきたいと思います。
 
 次は仲良しの久家杏太くんです。

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