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終りに

 丸一年をすごしたイギリスから帰国して1ヶ月が経とうとしています。帰国する前に1年を振りかえった時は、あっという間というよりは長かったなという印象があったのですが、帰って来てみると、ついこの間日本を発ったような、イギリスにいた1年は夢のような異次元での出来事だったような不思議な気持ちになりました。

 久々に帰ってきた日本の印象は、「やっぱり便利!でもなんとなくぎすぎすしている」ということです。帰国する前に向こうの友達にイギリスの何を“miss'するか、と聞かれて、モノとしては何も思い浮かばなかったのですが(何せイギリスは本当に先進国なのか?と疑いたくなるような事もけっこうあったりするので)、全体としての人や町のリラックスした雰囲気、きっとこれを恋しく思うだろう、と答えました。今、私が“miss”しているのは、まさしくこの事だと思います。

 しかしこのリラックスした雰囲気は良い所ばかりではなくて、裏を返せば、仕事が遅い!とか電車が遅れる!などの、私がこの1年しばしばイライラさせられた原因となっていると思うのです。

 という訳で、1年の留学経験のまとめとしてはずいぶん大雑把な言い方にはなってしまいますが、ものごとはなんでも良いところと悪いところがあって、その二つは結局は同じところから来ている、ということを随所で考えさせられた1年だったと思います。行く前に抱いていた漠然として西欧への憧れも、日本を発った直後に感じた日本への強い郷愁も、どちらも半分事実で、半分は思い込みだった、というところでしょうか。

 それにしても私の留学生活はインターネットの恩恵をずいぶんこうむったものだったと思います。距離を感じさせないE-mailは私をホームシックから救ってくれましたし、そして何より、このように、つたないものながら自分の文章をホームページに掲載する機会にも恵まれました。

 このような機会を与えて下さり、いつも写真や文章をかっこよくレイアウトして下さったOBさん、筆無精だったにもかかわらず何度もサイトを訪れて下さったみなさん、本当にどうもありがとうございました。私の異国での1年間をいろいろな面で支えて下さったみなさまに感謝して、留学日記を終わらせて頂きたいと思います。

1999/08/30

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